木更津の金田海岸から出発しました。
 
いよいよスタート。いい感じです。
 
新日鉄前でのんびり。ドラゴン兄弟です。
 
アクアラインをバックに山本Bさんです。
 
潮が引いてしまい、みんな艇を引いています。
 
とても嬉しそうな海宝さんです。
 
富津岬の到着。大潮で潮干狩りの観光客に上陸を阻まれる。
 
今回の木更津から上総湊の尺取り参加者です。
 
「木更津から上総湊」

2000年5月19日

 
3時半。久しぶりのツーリング嬉しさのあまり目覚ま時計より早く起床。
北さん。山本Bさん。海宝さん宅へ立ち寄り。一路、木更津を目指す。
途中、コンビニにて食料確保。
アクアライン下のアクアふれあい市場を過ぎ右折すれば高須船たまり。
出艇時間まで余裕の1時間前に到着。
曇っているが心配していた雨はなし。北さん。寒〜っ股引穿こう。
しかし、あと2、3度気温が高かったら霧が出ていただろう。
のんびり支度を整えているとひとりの漁師が近づいてきてあんたら前に幕張から来た人達?
この間は袖ヶ浦に逃げてえらい目に逢ったとか言っていたよねと今日は、北風と引きに乗って良いよとありがたいお言葉。

7時半。心強いサポート隊の大貫君隊員到着。キリッと敬礼?!

7時50分。迷子となった藤城さん、アクアラインを挟んだ北側の船たまりにいるらしい。

7時55分藤城さん到着。挨拶もソコソコに追いはぎのように荷物を降ろし車まで奪って北さんと大貫君が漁港脇の駐車場に移動。

8時15分。出艇。先ほどまで足元まであった波うち際が消え出艇出来るかどうかの瀬戸際。
山本Bさん、レジェンド3分割だが支払いは一括1人艇。
藤城さん、シリウスから新艇フェ―ゴ1人艇。
海宝、島田組は毎度のドラゴン2人艇の3艇4人で出発。

船たまりを抜け左に、巨大な竜宮三日月温泉が見える。
温泉を見学に近づいたのが不運の始まり。
先の海面にロープのような黒いライン。変だと近づくと矢板が入った船道。知らずに乗り上げたら艇は壊れていた。矢板に沿って切れ目を探し横切る。そう。ここがよく言う矢板のインターチェンジ。
この先、西那須まで渋滞とはありませんが、重大事件勃発!
潮が・潮が・潮がどんどん引いて血の気まで引いて行く。
船からみな降りて艇を引きずり筋肉干潟番付。
盤洲干潟で盤洲休す!
あの!矢板の入った船道で沖に出ていれば島田も男の花道を飾ったであろうが、そこはお笑いの道を追求する島田。
またもボケにまわってしまった。バカ貝も大きく口を空けて笑っているように見えた。
艇を引っ張り歩いていると小船から降りこちらに向かってくる漁師あり。
密漁かと思いやってきたが、艇を引きずるただの筋トレの人たちと思い船に戻っていった。
10分ほど干潟と格闘の末、再び漕げる海に再海!?
直線的に目指すは新日鉄。湾奥とになっている木更津港からは3キロ以上の沖あい。
潮に乗りのったりとした北の追い風。漕ぐより笑う回数が多い実に楽しいツーリング。
しかし、北海道育ちの山本Bさんは暑さのせいで金時の火事見舞いのように顔が真っ赤。北海道育ちの体はホッカイロ?!

9時半。巨大な製鉄工場「新日鉄」を目前にして木更津航路いや新日鉄だけに溶鉱炉!?

大型船の姿はないが、右から来るレジャーボート見送り航路を400メートルダッシュ。
ボートの立てた波でサーフィンを楽しむ。
ダッシュで疲れた体を新日鉄の工場脇で艇を寄せ合い波に身を任せる。
山本Bさんだけパドリングジャケットを脱ぎTシャツ姿。他のメンバーは丁度良い気候に満足顔。
小休止後またも10分後に君津航路をスタートダッシュ。
今度は、巨大な2本煙突の富津火力発電所。LNGタンカーが着くパイプラインをそばで見る。
まるで鈴木宗男と外務省のような危ない太いパイプ。
そして次は、広く斜めに航路ブイが点在する富津航路。
すると左から猛スピードでこちら目掛けて来る船あり。
我々を交わしUターンして並走。どうやら周辺の警備艇らしい。
しばし無言で並走港に戻って行った。
警備艇が姿を消すと今度はうっすらと紗が掛かったような景色に三角屋根のようなものと平らな島影が見えてきた。そう富津岬である。
島田の腹も減って山本さんのスピードが落ちたところにタイミング良く大貫君からの電話。
今、富津岬います。ジェットスキーもあまりいませんとの弾んだ声。それでは上陸します。
うっすら見えた三角の建造物は岬の展望台。平らな島影第一海堡がくっきり見えてきた。
しかし、岬500メートル目前にしてまたも干潟に上陸を阻まれる。
右手に大きく回りこむが浅くて進めない。またも船を引きずる。
海岸には大勢の人たち。北さんと大貫君の姿が・・・しかし、北さんが着ている今はなきアリエスカが作った千葉カヌーイストクラブのロゴ入り蛍光イエローのメンバーズジャンバー。大勢の人たちの中でも浮き出て見える。それも大貫君との微妙な距離を保って・・・。
いまどき、蛍光イエローのスタッフジャンバーなんて何かのキャンペーンギャルぐらい。(失礼な)

11時。大勢の潮干狩りの人たちを縫うように分け入って上陸。こんなの初めてなので記念写真。

シャツターを切り終えつまずきずぶ濡れになり笑いを誘う海宝さんであった。
大潮の干潮とあって大勢の潮干狩り客に圧倒され暴走ジェットスキー野郎も静かであった。
サポート隊は岬の先端に陣取り休憩場所を確保。さすが!
山本さん、藤城さんたち10分ほど遅れて大型のバカ貝を獲っての上陸。
休憩場所となった富津岬は大型貨物船や豪華客船など眺めているだけでも楽しいところ。
その中、水しぶきを立て猛スピードで横切る水中翼船。これが今話題の伊豆七島を日帰り可能にした高速船。
のんきに海を眺めサポート隊のもてなしがよくのんびりしてしまう。
山本さんもしばしの休憩でホットした様子。
笑い疲れた海宝さんはゆっくりと酸素補給。
藤城さんは水分補給。
島田は冷えたアルコールと炭水化物を摂取。
しかし、これ以上のんびりはしていられない。

11時45分。潮が動き始めたので目標の上総湊へ目指す。

岬を回ると風に押されることもなくなり迎い潮となり一段とスピードが乗らない。
しかし、こちらは二人艇のんびり漕いでいるようでも後ろを振り返ると遠く離れる二人。
山本さんも藤城さんも艇が重そうである。
また左側の風景はのっぺりとした長い海岸線、上総港までは対岸の横須賀の方が断然近い。
コンテナを満載した大型貨物船が大きく見える。
早く力を付けてカーフェリーの引き波に乗って東京湾を横断したいものだ?!
岬をUターンするように大貫海岸。この辺りに来ると右からの潮と風で岸に寄せられる。
磯根崎を過ぎ東京湾観音の像も大きく見えて来た。
このあたりから、房総らしい低い山々を眺めてのツーリングとなります。
しかし、スピードが上がらず観音様のお尻ばかり拝んでお顔が拝見できません。
でも裾をめくって観音様拝見などとすればセクハラ騒ぎ。がんばって漕ぐしかありません。
しかしスケッグ、ラダーなしの艇の藤城さん。右からの潮と風でスターンが押されてなかなか真っ直ぐに漕げない藤城さんですが幾多の海峡横断。
ましては朝鮮海峡まで横断した実績の持ち主。心配無用です。
山本さんは後半戦に来て海宝さんからのパドリングのアドバイスが効いてきたのか余裕の様子。
余裕の正体は何とここ新舞子海岸を多々良デビューに備え秘密特訓場所としていたと恥ずかしそうに打ち明かすお茶目な山本Bさんでありました。
そうこうしている間に何とか観音様の柔和なお顔を拝見できるころまで漕ぎつきました。
今回のゴールとなる上総港も近いはずだが海図にある沖提と土砂搬出のベルトコンベアーがない。
しかし、安ずるより海図。(コンベアーは最近撤去されたらしい)少し漕ぐと列車と湊川の河口もはっきりと確認できた。
そして、サポート隊の大貫君へ電話。上陸ポイントは緑のテントが張ってある所とのこと。

2時。緑のテントを目指し人影まばらな上総湊の海浜公園へ。

山本さん、藤城さんも無事到着。
今回出迎えてくれた北さんのコスチュームはTシャツ、短パンと夏バージョン。そして1時間後はまた春バージョンの長袖、長ズボン。衣装持ちの北さん。
そして目標となった緑のテントとは今回初めて下ろした大貫君のドーム型のスクリーンタープでした。
疲れた体に日除けと少し強くなった西風を避けるありがたい代物でした。
その中で、焼き鳥を肴に酒を飲み始めると海宝さんのパドリング講座海宝いや開講。
その横では、パラグライダーのテイクオフの練習に励む集団。
その姿は酔っ払った親父が前のめりになりながらフラフラする姿にそっくり。(それって俺ジャン?!)

のったり、まったり。だらだらと4時解散。

サポート隊の北さん。大貫君ありがとうございました。

次回の尺取ツーリングはここ上総湊より保田までとします。奮って参加ください。

三遊艇呑鬼島田

 

 
 
Last update 04/01/26
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