「勝浦から白子」
2004年7月25日
 

7/24(土)サポートの北さん、相棒の海宝さんを乗せ島田のキャラバンキャンピングで勝浦を目指す。
夜11時半。助手席のサポート隊員はあごを突き上げて爆睡。12時、出艇場所の勝浦中央海水浴場に到着。
海岸では若者達が花火を打ち上げ盛り上がっている。
こちらも車の横で北さん、海宝さんが日本酒の500mlパックの栓を抜く。島田も海宝さんから缶チューハイを頂明日の尺取に乾杯!
明日に備えて30分ほどで宴会撤収素早く就寝。

翌朝4時半。「貫さんも来ているよ!」と海宝さんに起こされる。
まだ周囲は雲に阻まれて陽が出ず暗く霧で視界が利かない。しかし、波音も立たないべた凪でありがたい。
こちらはサポート隊が艇に装備品を運んでいる間に食事、着替えを済ませる。そのお陰で5時10分出艇。
左右の岬は勿論、港の先も霞んで見える(視界500m以下)。
港を横切り岬にへばりつくように漕ぐ。魚も突然現れた艇に驚き跳ね回る。ますます視界が悪くなりこちらも時より打ち寄せる波に驚く。
薄っすらと八幡岬の先端を確認して安堵する。
岬を回ると暗礁地帯。しかし、大きく迂回すると方向を見失うのでギリギリの距離を保つ。
岬を完全に交わし灯台下辺りまで来ると霧も晴れてひと安心。徐行運転解除!
しかし、食事を取ってすぐに出発したので朝一番の定期便(この場合定期ビンでなく定期ベンという)が迫ってきた?!
そこで、堪らず部原のトンネル下のプライベートビーチに非難。
ここ部原は大きなサーフィン大会が行われる房総一級のサーフポイント。今朝も早朝より大勢のサーファーが波に群がっていた。
腹痛と霧も失せて、6時20分。再度快調出発。
すると海面が波立っている近寄ると凄い海草、流石にアワビの一大産地。一度潜ってみたいものです!
御宿の港を過ぎると弓なりの御宿海岸。
見慣れた月の砂漠も遠くから眺める!
岩船漁港を過ぎると待ちに待っていた岩和田、岩船、大原と10キロ近くも断崖絶壁が続くビューポイント。
洞窟も見えるが先を急ぐ。
この辺から南西の風出てきて波に乗り出す。波は浜と平行に立ちたまに風に負けない大きなウネリが右後方45度から襲い掛かって来る。
しかし、まだ波頭が崩れてこないので上手く交わしながら漕ぎ進む。
海に突き出た岩船地蔵尊(勝浦より14K付近)に航海の安全を祈る。楽しみにしていたビューポイントも過ぎ大原漁港。
これからはのっぺりとした海岸線を漕ぐこととなる。浜から100m付近を波乗り。
以前は沖だしで漕いでいたのだが今回はそれ以上、それ以下でもダメ!このポイントが最速!
速いピッチで漕ぐと幾らでも波に乗っていられる!
手を休めることを忘れ歯車に化して漕ぐ漕ぐ漕ぐ!
もう、イルカも追い越す速さ!もし、ここにオービスカメラがあったら捕まる?!
ドラゴンチャネルの以来と言われる「矢のように海原を駈ける」を実感!
今日は先に見えるところが遠く感じない!
そして、8時半。24キロをあっと言う間に夷隅川河口のチェツクポイント到着。

ここから、白子を目指す後半戦の始まりです。

北さん、貫さんの待つ夷隅川のチェツクポイントで30分ほど休憩を取り再スタート。
9時。波乗りの大会を尻目にテトラの間から河口へと出る。
選手はビーチ間際に立つ波に苦戦しているようだ。
以前は立ったままチューブに入れるほどのビックウェーブのポイントだった夷隅川河口もテトラの投入で波も小さくなりサーファーを泣かせている!
現在鴨川が第二の夷隅となりつつある。
そして、日本の波乗り文化の基礎を作った阿出川幹夫氏の「TED」の板を削る工房を備えたプロショップもすぐそばにありました。ここで一目惚れして買った大波用のガンタイプの板も上達せず一度も大波に乗ることはなかった。

蠅のようにうるさい水上バイクが行きかう河口を横切り太東の岬へと向かう。
岬の上には小さな白亜の灯台。房総と九十九里の境だ。
岬を交わすと風景を台無しにする度派手なピンクのリゾートマンシン。水の色と共に風景も濁りだす。
5キロほど漕いで太東漁港。脇の浜は自分が最初に波乗りしたところ。
派手なアロハ柄のカーテンにルーフにはボルトの板。オマケにリアだけ極太タイヤを履かせたヒップアップの西海岸風。
真っ赤に塗り替えたスカイラインワゴンで良く通ったものです。
そのころ前を漕ぐ海宝さんは、富士の裾野を四駆で戦車を追い回していたようです。
今では港の防波堤が伸びてロングボードエリアとなった太東。対照的に隣の浜は数多くのプロを輩出した上級者エリアの志田下ポイント(コンクリート工場と赤い鳥居が目印)今回も大会が行われているようだ。
そしてヘナチョコサーファーは潮が速く流されるので消して入ってはいけない。間違いない

相変わらず思いと同じくうねりは銚子を目指しいてる!
追い波1m 南西の風5m位 時より来るサイドからのうねり1.5m。
海宝さん、銚子まで漕いで行けそうだね!強気発言!
延々と続く浜はカラフルなパラソルで彩られ人が途切れるこもなく夏を主張していた。
良い調子で漕いでいたのだがお尻が痛くなり(ダイエットにより尻の肉がうすくなり?!)たまらず、一宮のテトラの影に逃げ込む。
水分補給にストレッチ(ひとりエッチではない?!)10分ほど休み、波のタイミングとサーファーを避けて一気に漕ぎ出る。

また、沖合い100mを浜と平行に漕ぐ。
次第に風が強まりスピードは上がるのだが、サイドから押し寄せるウネリの回数と波高が上がりだす。

目指す白子のリゾートマンションが段々大きく見えてくる。そして、ポイントの南白亀川河口の防波堤も見えてきた。
近づくと地引き網を引く子供達の歓声。黄色い声を上げる若い子のグループ。河口にずらり並ぶサーファー。

サーファーの少ない防波堤左端を狙いすまして波のタイミングを計って突入。
上手く河口に入る。しかし、振り返ると一番悪い位置に良い波が負って来る!(1.5m)
スターンが持ち上がりバウが刺さっていく。
同時に左にブレス。しかし、海宝さんは沈んでいく!
ライフジャケットがガス式の為浮力ゼロ。
見事、消防団や海水浴客の大勢見守る中、沈!
帽子を拾うサーファー、スカートをたくし上げて目を白黒する婆ーさん。
公然わいせつチン?!
最後の最後で見事笑いを取る!

風も強まりここで気力、集中力もプッツリ切れてストップ!
11時。今回はここまで。(後半戦、夷隅川より白子まで約19キロ)
今回の尺取、勝浦〜白子約43キロ。

北さん、貫さんに手伝って頂き素早く撤収。
その後、みんなで茂原の回転寿司「一心太助」にて昼食。
北さん、海宝さんは生ビールで貫さん、島田は熱いお茶で
今回の尺取の無事を祝う!

毎回、尺取出きるのもサポート隊のお陰です。北さん、貫さん本当にありがとうございました。
そして、海宝さんお疲れ様でした。

PS.次回の尺取は白子〜飯岡漁港(約42キロ)
そして、いよいよ銚子を回って利根川です。
また、サポート出来る方よろしくお願いいたします。


ダイブツです。
今回の尺取の旅、霧に包まれて始まり
最後は爆沈、スカートが外れず死ぬ思いを致しました。
今まで何度も沈脱をしましたがスカートが外れなかった事は有りませんでした。今回はプリヨン製のスカートで片面布張りの物でした。このスカートは両面布張りの物より伸びが良いようです。膝で蹴飛ばしたくらいでは外れない様です。
グラブループをつかんで引く習慣を身に付けたいと思いました。これで疲れがどっと出て先に進む気力を無くしてしまいました。
自分の技量の程度を知らされた思いです。

この旅は千葉の初めて見る景色と自然の力の凄さに感動の連続です。
 
 
Last update 05/01/05
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